仏壇がない現代の住環境でも飾りやすいと人気のプリザーブドフラワーですが、生花ではないとはいえ、過酷な夏の環境下ではどうなのでしょうか。
日々アトリエでお花と向き合っている私にも、プリザの劣化に関するご相談はよく寄せられます。今回は専門的な視点から、この疑問に分かりやすくお答えします。
この記事の結論
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夏の室温そのものよりも、高い湿度がプリザーブドフラワーを劣化させる最大の原因です。
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直射日光とエアコンの直風を避けた、風通しの良い涼しい場所が最適な置き場所です。
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万が一、湿気で花びらが透けてしまっても、乾燥した環境に移せばある程度元の状態に戻すことができます。
なぜ夏場にプリザーブドフラワーは劣化しやすいのか
プリザーブドフラワーは、生花に特殊なオーガニック系の保存液と染料を吸わせて作られています。そのため、環境の変化、特に日本の夏特有の高温多湿な気候には少し敏感に反応します。
主な劣化の原因は以下の2つです。
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多湿による液ダレと透明化 湿度が60パーセントを超えてくると、花びらに含まれる保存液が空気中の水分を吸ってしまいます。その結果、花びらが半透明になったり、着色した液が染み出して周りを汚してしまったりする現象(液ダレ)が起こります。夏場、締め切った部屋は特に注意が必要です。
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強い紫外線による色あせと乾燥 夏の強い日差し(紫外線)は、花びらの色を急速に退色させます。また、極端な温度変化や過度な乾燥は、花びらがひび割れる原因にもなります。
猛暑を乗り切るための最適な置き場所

仏壇の有無に関わらず、現代のマンションや洋室でお花を飾る場合、以下の条件を満たす場所を祈りのスペースとして選ぶのがおすすめです。
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直射日光が絶対に当たらない場所 窓際や、時間帯によって強い日差しが差し込む場所は避けてください。部屋の奥側の棚の上や、北向きの涼しいお部屋などが適しています。
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エアコンの風が直接当たらない場所 涼しい部屋に置くこと自体は良いのですが、エアコンの冷風が直接お花に当たり続けると、極度に乾燥して花びらがパリパリに割れてしまいます。風の通り道から少しずらして飾るようにしてください。
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水回りを避けた風通しの良い場所 キッチンなどの水回りの近くは湿度が上がりやすいため、お供えのスペースには不向きです。
夏のお手入れと湿度対策
もし、お供えしているプリザーブドフラワーの花びらが少し透けてきたり、元気がないように見えたりしたら、それは多湿のサインです。
対策としては、除湿機を稼働させている部屋や、エアコンで快適に保たれたお部屋に一時的に避難させてあげてください。もしくは、シリカゲル(乾燥剤)と一緒に密閉できる箱に数日入れておくと、水分が抜けて元の美しい姿に戻ることが多いです。
夏場はホコリも湿気を吸い寄せる原因になります。毛先の柔らかいメイクブラシなどで、表面のホコリを定期的に優しく払うことも立派な湿度対策になります。
飾る環境が、お花の寿命を大きく左右します
プリザーブドフラワーは水替えの必要がなく、夏の暑い時期でも水が腐る心配がないため、お供え花としては非常に優秀です。少しの環境づくりと気遣いをしてあげるだけで、数年単位で美しい姿を保ってくれます。
私自身も、制作の段階から長く美しく飾っていただけるよう技術を尽くしておりますが、ご自宅にお迎えいただいた後の環境が、お花の寿命を大きく左右します。無理のない範囲で、お花にとって居心地の良い場所を見つけてあげてくださいね。



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